ITパスポートと簿記3級の違い | 受験料・実施方式・合格率・講座価格帯を比較
ITパスポートと簿記3級は、どちらも受験資格の制限がありません。受験料は、ITパスポートが7,500円、簿記3級が3,300円と異なります。実施方式も、ITパスポートがCBT方式の随時実施、簿記3級が統一試験とネット試験の2系統です。この記事では、ITパスポートと簿記3級について、IPAと日本商工会議所が公表している情報、および本サイトのデータに記録した通信講座の価格を並べて整理します。どちらが優れているか、どちらを先に受けるべきかといった判断は書きません。
試験概要の比較表
| 項目 | ITパスポート | 簿記3級 |
|---|---|---|
| 実施団体 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) | 日本商工会議所・各地商工会議所 |
| 受験料 | 7,500円 | 3,300円(ネット試験は会場の事務手数料が加算される場合あり) |
| 実施方式 | CBT方式で随時 | 統一試験(ペーパー)が年3回、ネット試験が随時 |
| 受験資格 | なし | なし(学歴・年齢・国籍不問) |
受験料の差額は4,200円です。ITパスポートはCBT方式で随時実施されています。簿記3級は年3回の統一試験に加えて、随時受験できるネット試験があります。IPAのITパスポート試験のページと日本商工会議所の簿記検定のページで、それぞれの最新の案内を確認できます。CBT方式の資格を横断して知りたい場合は、CBT方式で受けられる資格のまとめも参考になります。
合格率は、公表年度が異なる値を並べている
ITパスポートの合格率は、IPAが公表する令和7年度の応募者・合格者統計で確認できます。簿記3級は、日本商工会議所の受験者データに統一試験とネット試験の別で載っています。
| 試験 | 年度・回 | 受験者数→合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | 令和7年度 | 271,352人→132,012人 | 48.6% |
| 簿記3級 統一試験 | 第171回(2025年11月16日) | 16,648人→5,743人 | 34.5% |
| 簿記3級 統一試験 | 第170回(2025年6月8日) | 18,935人→8,024人 | 42.4% |
| 簿記3級 統一試験 | 第169回(2025年2月23日) | 21,026人→6,041人 | 28.7% |
| 簿記3級 ネット試験 | 2025年4月〜2026年3月 | 276,477人→112,797人 | 40.8% |
| 簿記3級 ネット試験 | 2024年4月〜2025年3月 | 254,433人→98,235人 | 38.6% |
| 簿記3級 ネット試験 | 2023年4月〜2024年3月 | 238,155人→88,264人 | 37.1% |
ITパスポートは、令和5・6年度の受験者数と合格者数の内訳を本サイトが確認できていないため、令和7年度の1行のみを掲載しています。ITパスポートの応募者数は307,266人で、受験者数とは別の指標です。
簿記3級は、統一試験で28.7%〜42.4%、ネット試験で37.1%〜40.8%の範囲です。統一試験は1回ごとの集計で、第169回と第170回の合格率には13.7ポイントの開きがあります。試験の内容、受験者層、集計期間がそれぞれ異なるため、この表から「どちらが易しい」「どちらが難しい」とは判断できません。あくまで公表値の並置です。
通信講座の価格帯は、簿記3級が3,850円から、ITパスポートが8,500円から
本サイトのデータに記録した5社の定価(税込)は、次のとおりです。
| 会社 | 簿記3級 | ITパスポート |
|---|---|---|
| ユーキャン | 39,000円(簿記3級資格取得講座) | 26,000円(ITパスポート資格取得講座) |
| スタディング | 3,850円(簿記3級合格コース) | 8,500円(ITパスポート合格コース) |
| フォーサイト | 16,800円(簿記3級スピード合格講座) | 16,800円(ITパスポートスピード合格講座) |
| アガルート | 講座なし(確認できず) | 14,080円(合格カリキュラム) |
| クレアール | 価格はページ上で未表示(個別ページで要確認) | 11,000円(ITパスポート試験合格コース) |
クレアールの簿記3級は、価格が公式の一覧ページに表示されておらず、本サイトでは金額を記録していません。ダミーの値で埋めることはせず、「要確認」としています。
スタディングの簿記3級合格コースは2026年4月〜2027年3月の合格目標のコースで、受講は2027年3月31日までです。月数での学習期間の記載はありません。ほかの会社の学習期間は、ユーキャンの簿記3級が3か月、ITパスポートが4か月、クレアールのITパスポートが申込月から1年間です。
サポートの記載は、ユーキャンが簿記3級で添削4回と質問、ITパスポートで添削3回と質問、スタディングがQ&Aチケット制、クレアールのITパスポートが質問無制限です。フォーサイトとアガルートのサポート内容は、公式ページからは確認できませんでした。講座に含まれる教材やサポートの範囲が異なるため、金額だけで講座の内容が同等とは言えません。
この表の価格はすべて定価です。本サイトが記録した範囲では、この2資格の講座に期間限定価格のあるものはありません。
教育訓練給付の対象は、ITパスポートがユーキャン、簿記3級がクレアール
教育訓練給付(一般)は、雇用保険の支給要件を満たす場合に、受講費用の一部が支給される制度です。本サイトの確認結果は次のとおりです。
| 資格 | 対象として案内されている講座 | 対象外 | 確認できず |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | ユーキャン | クレアール | スタディング、フォーサイト、アガルート |
| 簿記3級 | クレアール | スタディング、フォーサイト | ユーキャン |
「確認できず」は、公式ページに給付の記載が見つからなかったことを示し、対象外という意味ではありません。給付を前提に講座を選ぶときは、教育訓練給付が使える講座だけで比較で対象講座を確認し、自分が支給要件を満たすかどうかはハローワークで確認してください。
受験料と講座価格を合わせた目安
本サイトのデータで定価が最も低い講座に受験料を足すと、簿記3級はスタディングの3,850円と受験料3,300円で7,150円になります。ITパスポートはスタディングの8,500円と受験料7,500円で16,000円です。簿記3級のネット試験の事務手数料、追加教材、再受験の費用は含みません。総費用の考え方は資格取得の総費用比較で整理しています。
それぞれの試験と講座を詳しく確認するには
ITパスポートの出題範囲や試験の仕組みはITパスポート試験の概要に、講座の比較はITパスポートの通信講座比較にまとめています。簿記3級の講座は簿記3級の通信講座比較で確認できます。簿記の級による違いは簿記3級と2級の違いが参考になります。
まとめ
- 受験料はITパスポート7,500円、簿記3級3,300円で、差額は4,200円
- どちらも受験資格の制限はなく、ITパスポートはCBT方式で随時、簿記3級は統一試験が年3回とネット試験が随時
- 公表されている合格率は、ITパスポートが令和7年度48.6%、簿記3級が統一試験28.7%〜42.4%・ネット試験37.1%〜40.8%。集計期間が異なるため優劣は判断しない
- 定価が最も低い講座は、簿記3級がスタディングの3,850円、ITパスポートが同社の8,500円
- クレアールの簿記3級は価格が未表示のため、公式の個別ページで確認が必要
料金や制度は改定されることがあります。最新の値は公式ページで確認してください。
よくある質問
ITパスポートと簿記3級の受験料はいくら違いますか
ITパスポートは7,500円、簿記3級は3,300円で、差額は4,200円です。簿記3級のネット試験では、会場が定める事務手数料が別に加算される場合があります。いずれも本サイトが確認した時点の額なので、申し込み前に公式ページで最新額を確認してください。
ITパスポートと簿記3級の受験資格に違いはありますか
どちらも受験資格の制限はありません。簿記3級は学歴・年齢・国籍を問わず誰でも受験でき、ITパスポートも受験資格を設けていません。
ITパスポートと簿記3級は、どちらが合格しやすいですか
この記事では判断しません。公表されている合格率は、ITパスポートが令和7年度の48.6%、簿記3級が統一試験の34.5%(第171回)とネット試験の40.8%(2025年4月〜2026年3月)です。試験の内容、受験者層、集計期間が異なるため、数値の高低だけで難易度は比べられません。
ITパスポートと簿記3級の通信講座で、教育訓練給付の対象のものはありますか
本サイトの確認では、ITパスポートはユーキャンの講座が対象として案内されています。簿記3級は、クレアールの講座が対象として案内されています。給付は支給要件を満たす場合に受けられる制度で、対象かどうかは講座名ごとに公式ページで確認してください。