簿記3級と2級の違い | 受験料・合格率・講座価格帯を比較
日商簿記検定の3級と2級は、どちらも日本商工会議所・各地商工会議所が実施する資格ですが、受験料・合格率・通信講座の価格帯には違いがあります。この記事では、簿記3級と簿記2級のデータを、受験資格・受験料・合格率・講座価格帯の4つの観点で比較します。実施方式ごとの詳しい合格率の推移は簿記のネット試験と統一試験の違いでも確認できます。
受験資格: 3級・2級とも制限なし
3級・2級とも、受験資格に学歴・年齢・国籍による制限はありません。誰でも、どちらの級からでも受験できます。3級に合格していないと2級を受験できないという制度上の決まりはなく、いきなり2級から挑戦することも可能です。ただし、2級の出題範囲は3級の内容を土台にしている部分があるため、学習の順序として3級から始めるかどうかは個人の判断になります。この受験資格の制限のなさは、日本商工会議所・各地商工会議所が公表している検定案内でも明記されており、3級・2級で扱いに差はありません。
受験料: 2,200円の差
| 級 | 受験料 | 備考 |
|---|---|---|
| 簿記3級 | 3,300円 | 統一試験・ネット試験共通額 |
| 簿記2級 | 5,500円 | 統一試験・ネット試験共通額 |
3級は3,300円、2級は5,500円で、いずれも統一試験(ペーパー)とネット試験で同額です。ただし3級については、ネット試験を受験する場合に会場が定める事務手数料が別途加算されることがある旨が公式ページに記載されています。2級にはこうした事務手数料に関する注記はなく、3級特有の注意点といえます。実施頻度についても違いはなく、統一試験(ペーパー)は3級・2級とも年3回、ネット試験は3級・2級とも随時実施という共通の仕組みになっています。試験を実施している主体も3級・2級で同じく日本商工会議所・各地商工会議所です。
合格率: 2級の方が低い水準で推移
直近の公表データを級ごとに並べると、次のようになります。
統一試験(ペーパー・直近3回)
| 級 | 第171回 | 第170回 | 第169回 |
|---|---|---|---|
| 簿記3級 | 34.5% | 42.4% | 28.7% |
| 簿記2級 | 23.6% | 22.2% | 20.9% |
ネット試験(直近3年度・集計期間)
| 級 | 直近年度 | 1年前 | 2年前 |
|---|---|---|---|
| 簿記3級 | 40.8% | 38.6% | 37.1% |
| 簿記2級 | 32.9% | 35.7% | 35.2% |
統一試験・ネット試験のどちらの実施方式でも、直近の集計では2級の合格率が3級を下回っています。ただし3級は統一試験の回によって28.7%から42.4%まで振れ幅が大きく、2級も年度によって数値が変わるため、「2級は必ず3級より難しい」と単純に断定できるデータではありません。あくまで公表された数値の範囲での比較として参考にしてください。
通信講座の価格帯: 2級の方が高め
本サイトで確認した通信講座の価格帯を比べると、次のようになります。
| 級 | 最安 | 最高 |
|---|---|---|
| 簿記3級 | スタディング 3,850円 | ユーキャン 39,000円 |
| 簿記2級 | スタディング 19,800円 | クレアール 53,000円 |
最安・最高のいずれで比べても、2級の方が3級より価格帯が高く設定されています。スタディングの場合、3級が3,850円に対し2級は19,800円と、同じ会社の講座でも学習範囲の広さを反映してか価格差が大きくなっています。教育訓練給付(一般)の対象になっているかどうかも級によって異なり、本サイトで確認した範囲では2級はユーキャン・フォーサイト・クレアールの講座が給付対象として案内されている一方、3級はクレアールの講座が給付対象講座一覧に含まれているものの、価格自体が公式ページ上で確認できていません。詳しい価格・給付対象の有無は簿記3級の通信講座比較・簿記2級の通信講座比較で確認できます。
どちらを受験するか検討する際に
3級・2級のどちらを受験するかは、受験料や講座価格の差だけでなく、目指す学習内容や取得後に想定している用途によっても変わります。受験資格の制限がないため、学習経験や自信に応じて2級から挑戦することも可能ですが、出題範囲が広がる分、講座価格・学習範囲も増える傾向にあります。教育訓練給付(一般)の対象講座を軸に検討したい場合は、対象講座が確認できた講座と実質価格をまとめた教育訓練給付の対象講座 実質価格一覧もあわせて参考にできます。それぞれの資格ページ(簿記3級、簿記2級)で最新の受験料・講座比較表を確認したうえで検討することをおすすめします。
まとめ
簿記3級と2級は、受験資格の制限がない点は共通していますが、受験料は2,200円、通信講座の価格帯は最安どうしで比べても15,000円以上の差があります。合格率は直近データでは2級の方が低い水準ですが、回・年度による変動が大きく、一律の優劣として断定できるものではありません。教育訓練給付の対象講座の有無も級によって異なるため、給付を前提に講座を選びたい場合は事前の確認が欠かせません。それぞれの資格ページや通信講座比較記事もあわせて確認し、自分の学習計画や予算に合った級から検討することをおすすめします。
よくある質問
簿記3級と2級で受験資格に違いはありますか
いいえ。3級・2級とも学歴・年齢・国籍による制限はなく、誰でも受験できます。3級に合格していなくても、いきなり2級から挑戦することも可能です。
簿記2級は3級よりも合格率が低いですか
直近の公表データでは、統一試験(ペーパー)は3級が28.7%〜42.4%、2級が20.9%〜23.6%で、2級の方が低い水準で推移しています。ネット試験も3級が37.1%〜40.8%、2級が32.9%〜35.7%で、2級の方が低めです。ただし回・年度によって変動するため、常に2級が低いと断定はできません。
3級と2級で受験料はどのくらい違いますか
3級は3,300円、2級は5,500円で、2,200円の差があります。いずれも統一試験・ネット試験で共通の金額です。
通信講座の価格帯はどのくらい違いますか
本サイトで確認した範囲では、3級はスタディングの3,850円からユーキャンの39,000円まで、2級はスタディングの19,800円からクレアールの53,000円までの価格帯になっています。同じ会社で比べても、2級の方が価格が高く設定されています。